昨年から注目している北野幸伯氏が推薦している書籍だったので
迷うことなくアマゾンで注文して購入いたしました。


「地政学」という単語を知ったのは北野氏の文献からなので、昨年
ということになります。


著者の奥山真司氏は青山学院大学の講師とのこと。

1972年生まれ
とのことで私より18年若いので50歳手前ということでしょう。


丁度働き盛りの年齢ですね。

こういう年代が一番落ち着いているのかもしれませんね。


さて、国際政治は現実の自分にとっては「雲の上」の話に過ぎません。


しかし、世の中全体の動きを知る、把握する上で国際政治や過去の歴史を知っておくことは、冷静な判断力を養成する上で不可欠な要素だと私は思っています。

特に本書のように、長い歴史から世の中の動きを俯瞰して分析するようなロジックは個人的には多いに学ぶべしという感覚になります。


「ランドパワー」「シーパワー」「ハートランド」「リムランド」
こういう単語を知り、その関連の歴史的な出来事を知っただけでも、大いなる学びになりました。


本書は、まず基本的な6つの概念で地政学の大枠を説明しています。


そして、世界の地政学を3つのエリアに分けて解説しています。


初めに日本。

これは当然です。

次がアメリカ・ロシア・中国。

そしてアジア・中東・ヨーロッパです。


全体を熟読すべき内容ですが、ここはやはり日本が一番気になります。


なぜ北方領土は変換されないか。ロシアにとっていかに重要か。そして日本にとっては地政学的にほとんどメリットがないから。

なるほど、あまり深く考えていなかったのですが、ロシアにとって北方領土は、海の功の大国をけん制するため、そして北極海ルートを守るためにいかに重要か。

そういう認識を得たので、ロシアが意地でも日本に返還
しない理由がよく分かりました。


アメリカにとっての沖縄米軍基地は「完璧な拠点」であると。


① 世界の主要都市を射程に入れれる地理的メリットがある。
② アメリカ人にとって、侵略ではなく勝利して手に入れた領土
③ 最新鋭の兵器が配備され、ジャングル戦の訓練施設もある
④ 世界でも随一のインフラ設備や政情の安定性
上記4つのよって、米軍沖縄基地は完璧な拠点なのだそうです。


世界の他のぃ地との比較はしようがありませんが、基本的に緻密な
日本の国民性からして、品質が高いのは当然ですから、結果的に
日本製は付加価値が高いという現実に重なるのだと私は思います。


昨今は日本衰退論が溢れていますので、日本の地力はそんなもの
ではないということを信じたいものです。


それが証拠に、米軍横須賀基地はアメリカ国外の唯一の空母の母校
であり、他にも数多くの軍艦が寄港するとのこと。


世界最大級の船の修理設備があり、米海軍が世界に展開するうえで
欠かせない施設になっている、とのことです。


ふと思いましたが、多くの軍艦が横須賀に寄港して、核を積んでいないか、寄港する時には、どこか他所に降ろしてから日本に寄港する。


そんなことはまずあり得ないでしょう。

ノーテンキな日本人を刺激しないために、そういう話題は避けることにしてあるのだと私は思います。


いずれにせよ、「地政学」といタイトルの本書。

国際政治を学ぶ上でも必読書だと思うのです。


是非、ご購入されることをお勧めいたします。

サクッとわかるビジネス教養と地政学

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です